- 受験集中力講座!-

ド忘れは脳のストレスが生み出す!

 今日のテーマは「ド忘れ」です。

これも受験生にとっては悔しいですよね?

勉強をさぼって覚えていないことが試験でできないのは、まだ納得できるわけです。

しかし、しっかりとがんばって勉強をして覚えているのに、試験場でド忘れをしてしまって思い出せない。

これ、悔しいですよね?

また、試験が終わった瞬間に思いだすということもよくありますね。

これはどうしてかというと、脳のストレスが高まると、ド忘れしやすくなることが脳科学の研究で明らかになっているんです。

脳の場所によって数字がついているんですが、特に大脳の「46野」という部分の影響が大きいと言われています。

緊張すると、脳の中で情報を検索する機能が低下してしまうんです。

ド忘れをしているその瞬間に記憶が消えているわけではないんです。

私達が勉強して、その情報が脳の「海馬」に入り、さらに夜寝ている時などに、「海馬」から「大脳新皮質」に記憶が置き換えられるとします。

そうすると、長期記憶になって、おじいちゃん、おばあちゃんになるまで半永久的に残っています。

ところが、脳の「前頭前野」に検索機能がありまして、そこで情報を検索しないと出てこないんです。

その検索能力が脳のストレスによって低下してしまう、一時的に麻痺するような状態になっているんですね。

これはまさしく、受験で緊張するという脳のストレスが原因なんです。

試験が終わったとたんに思いだすのは、それは緊張感がなくなるので、脳のストレスも元に戻ってしまう。

だから思いだすんですね!


ストレスにどれくらい打ち勝てるかを「ストレス耐性」と言いますが、これが集中力の大きな役割なんです。

ちゃんと集中力を高めていたら、仮に脳のストレスが高まっていても、情報を検索して大事なことを思いだすことができるんです。

ド忘れを防ぐというこの点でも、集中力を高めておくことが大事です。

また、脳への磁気刺激をおこなうと、集中力が高まるということは何度もお伝えしましたが、同時にもう1つ良い点は、脳のストレスが緩和します。

試験中のド忘れを防ぐという点では、片や集中力を上げて、片や脳のストレスを低下させる。

このダブルの力で試験場での怖ーいド忘れを防ぐ効果が期待できるんですね!

私が代表を務めている受験医学研究所のサイトも是非ご覧頂きたいと思います。

受験医学研究所
代表 医学博士 心療内科医師 吉田たかよし
http://www.juken-igaku.com/