受験が近づいてきたこの時期になりますと、受験生の方に、もっと正確に言うとその両親に
私がお願いしていることがあります。
受験の日程表を絶対につくってもらいたいんです。
何月何日にどこの大学の1次試験、それを通ったら2次試験がいつというように。
また、受験日だけでなく、その発表の日も、例えば、1次の発表何日、2次の発表は何日といったものも日程表に記載する。
さらに、願書を出せる日付についても、書いておいてもらいたいんですね。
これを作っておくと、受験生の脳は安心できます。
こういった感じで受験の時期を乗りきったらよいということを予め脳の中でシュミレーションができるんです。
受験期間中ずっと脳を緊張ではりつめさせておくと、試験場での集中力がだんだん低下してしまうので、得点力がダウンしてしまうんですね。
そうではなくて、試験期間中でも3日間連続試験の場合は連続で頑張り、ずっとそういう日が続くわけではないので、この日とこの日は休めるなど、緩急をつけさせることが重要です。
それをできる限り早い段階から一覧表にしておいて、脳にスケジュールを教えておいてあげることが大事なんです。
そうしますと脳は自動的にそのスケジュールに添って、頑張る時は本当に頑張ります。
試験の時は、いわゆる「ギアを上げる」という状態で、集中力を上げて、得点能力も上げる。
その後、3日間休みが続くなら、しっかりとギアを逆にどんどんどんどん落として、良い意味で脳をぼーとさせる。
このぼーとさせることが大事なんですね。
一覧表を予めつくっておかないと、ぼーとできないがために、その時もギアが上がったままになってしまいます。
そのために十分脳の疲労が取れなくて、だんだん試験の点数が悪くなってゆくということが試験期間中に起こるんですね。
ではなんで、合格発表と願書の出願受付の時期が必要か?
受験料は高いですよね?
無駄な受験料を収める必要はないからです。
でも、それはどこの大学に通ったら、こちらに出願するなど合否の結果によって、出願校を柔軟に変えざるを得ませんよね?
受験生はそれぞれその計画を持っているんですね。
それを含めて受験生の頭でシュミレーションをさせておかないと、心の奥底で受験で何か不安に感じてしまうことがあります。
A大学の結果を見た後で、B大学の出願をしようと思ったのに、ひょっとしたらB大学の出願が間に合わないというような…。
実際そんなことがなくても、あるんじゃないかとほんの少し思うだけで、脳が休めなくなるので、集中力が低下してしまうんです。
それを防ぐには日程を一枚の紙にまとめておくことが必要です。
受験生は、この時期一覧表を作っている場合ではありません。
その時間があったら、ゆっくり休んで、睡眠を取っておいた方が良いです。
もしも可能でしたら、お母さん、あるいはお父さんにやっていただきたいことですね。
それを1枚作ったら拡大コピーして、受験生の勉強部屋の机の前に貼っておくことも、大変良いことで すね。