- 受験集中力講座!-

志望校にウカる集中力、スベる集中力!

今日のテーマは「スベってしまう間違った集中力もある」です。

いつも集中力を高める方法についてご紹介しています。

注意してほしいのは、集中力はなんでもかんでも上がれば合格につながるわけではありません。

受験で合格することに限って言いますと、大事なのは試験時間内にたくさん問題を確実に解いてゆくということができる集中力でないと意味がないんです。

危険な集中力、それは没頭した時の集中力です。

没頭すると人間の脳は高い機能を発揮することは確かにできるんです。

ノーベル賞につながるような何か新しい発見をするという瞬間は、この没頭するという現象が起きているんですね。

例えば、アインシュタインが相対性理論を発見した時や、湯川秀樹さんが中間子理論を思いついた時のエピソードが伝えられています。

今の脳機能についての医学をあてはめてみると、その時が没頭する状態になっているんです。

ところが、そういった集中力は受験では望ましくないんです。

なぜかというと、時間を完全に忘れて、自分が興味のあることだけに意識が集中する、これが没頭するという現象ですが、
受験の場合は、没頭が起こってしまうと試験時間が足りなくなってしまいます。

そのため、気が付いたら もっと簡単な問題に手がつけられていなかったということがよく起こるんです。

特に難関校を受ける方は注意していただきたいんですね。


では、良い集中は何か?

自分が合格点を取るという目的にぴったり合った、バランスの良い集中の仕方です。

自分の意志でしっかりと時間を管理し、どういった時間配分で問題を解いたら最も良い点数が取れるのかという戦略に基づいて管理された集中力が大事です。

この点では私が代表を務める受験医学研究所で勧めている脳の磁気刺激は大変有効です。

なぜかというと、自分をコントロールすることや脳の機能を高めることにより、目の前の情報を処理する能力を高めるという作用を持っているので、受験にぴったり合っている。

逆に脳の機能は低下しているのに、精神力や自分の気持ちの力だけで集中しようとすると、没頭することによって、創造力はアップするけれど、試験で点数が壊滅的に悪くなるという現象が起こるんですね。

気持ちの面だけで集中しようと思うのは、危険な「スベる集中」。

磁気刺激も含めて、脳機能自体を高めることによって集中してゆくのが「ウカる集中」です。

この2つの集中をしっかりと区別することが大事です。

受験医学研究所
代表 医学博士 心療内科医師 吉田たかよし
http://www.juken-igaku.com/