今回のテーマは「朝起きてすぐに身体を動かすと集中力が上がる」という事です。
受験勉強で疲れてくると、ついつい朝目が覚めてもしばらくベッドや布団の中でゴロゴロしていたいな、という気持ちが生じますよね。
その気持ちはよく分かるのですが、これは単に時間の無駄となるだけでなく、勉強の集中力を低下させるという事も分かっているのです。
実は、朝起きた直後というのは、脳が刺激を受けやすい状態になっていて、そこで脳の中にある「側坐核」という所が活発に働き、寝ている状態から起きて活発に身体も脳も働かせる状態に移行していく訳です。
それにあたって脳の側坐核という意欲の中枢が刺激を受けやすい状態になるのです。
ところが、朝、目が覚めたにもかかわらず、ゴロゴロしていると、脳は、頑張らなくても良い、身体にとっても楽、身体にとっても、脳にとっても何も働かせないボケ?とした状態で良いのだと判断してしまうのです。
そうすると、寝ている状態から起きている状態、この脳の中で、24時間のリズム「サーカディアンリズム」と言いますが、そのリズムをうまく作って寝ている状態から起きた活発な状態に切り替わる、この切り替えがうまく出来なくなってしまうのです。
そうすると何がおこるかと言うと、意欲の中枢「側坐核」がしっかり働きません。
それから、全身を寝ている時の「副交感神経優位」の状態から、起きて活発に行動する「交感神経優位」の状態への切り替えも出来ません。
だから、起きて勉強しようとしても、身体は半分寝ているような状態をその後も続けてしまうのです。
実際に血圧も十分上がらなく、心臓から脳に送られる血液も不足してしまい、脳はエネルギー不足、酸素不足でぼーっとしたような状態が長く続いてしまうのです。
これを回避する為には、朝起きたらすぐに洗面をし、本当はかるく運動をして頂くのが良いのです。
研究によると、大凡1日25分ぐらいの運動を朝行うと非常に脳機能も高い状態を維持出来るし、風邪やインフルエンザにもなりにくいというデータが出ています。
よって、受験生の方は、夜は早く寝て、朝はしっかりと目を覚まして活動するという1日の減り張りを大事にして頂きたいと思います。
これが勉強中の集中力を高め、勉強の効率を上げ、それから試験中に集中力を上げる事によって確実に合格率を掴み取る事にすごく大切な要素ですのでしっかりと実践して下さい。