光文社新書「受験うつ」148ページから、一部を抜粋してご紹介します。
…入試は真冬に行われるため、マスクをしたまま試験を受ける人もいます。
もちろん、カゼをひいていたら仕方ありませんが、予防のためだけなら、試験中はマスクを外したほうが、二酸化炭素の少ない空気を吸えるので思考力は高まります。
ローレンスバークレー研究所(米国)のグループは、室内の二酸化炭素の濃度が高まると思考力が働きにくくなり、テストの点数が下がることを実験で明らかにしました。
換気の悪い部屋に大人数が集まって会議をしているとボッーとして眠くなります。
これは二酸化炭素が犯人だったのです。
それと同じ現象がマスクをしているときも起こります。
吐いた息に含まれる二酸化炭素の一部を再び吸うことになるためです。…
光文社新書「受験うつ」148ページより
<目次>
第1章 増える受験うつ
第2章「受験うつ」のメカニズム
第3章 受験うつは答案用紙に表れる
第4章 間違いだらけの治療法
第5章 親のひと言が子どもを受験うつにする
第6章 うつにならない勉強法
第7章 親のコーチングで結果は出せる