何がなんでも合格したいというのは、受験生の誰もが抱く願いです。
それが、たった30分間、脳に磁気刺激を行うだけで叶うとしたら、
私もチャレンジしてみたいと思う受験生は少なくないでしょう。
でも問題は、その理由ですね。
やっぱり、どうしてそうなるのか納得できないと、実行に踏みきれません。
そこで、磁気刺激でどうして入学試験の得点アップが期待できるのか、
わかりやすく解説しましょう!
今まで多くの受験生に磁気刺激を受けていいただきました。
ある受験生は、「受験ストレスが磁気刺激でスーッと消えていって、
スッキリした頭で問題が解けるようになった」と私に話してくださいました。
また、別の受験生は「磁気刺激を受けたら、すごく前向きな気分になって、
バリバリ問題が解けるようになった」と話してくださいました。
実際、いずれのケースでも、私のクリニックで実際に認知機能の検査を行うと、
スコアのアップとして客観的にも効果が認められたのです。
つまり、これは心理的な作用による単なる思い込みではなく、
入試に合格するために必要な脳機能のアップが本当に
実現していると考えられるということです。
その理由として推定できるのは、次の2つのプロセスです。
まず、ひとつ目は、
「ワーキングメモリ」という脳機能が磁気刺激によって向上するということです。
記憶というと、脳には数十秒から数十分間という短い時間だけ記憶に留める
「短期記憶」という機能と、半永久的に忘れない「長期記憶」という機能などがありますが、
ワーキングメモリは、そのどちらとも異なります。
私たちの脳は、自分の意識の上で記憶を書いたり消したりしながら、
情報を処理することで、思考を行っています。
これを支えているのが「ワーキングメモリ」で、情報を書いたり消したりすることから、
「心の黒板」とも呼ばれています。
入学試験は、丸暗記した知識が多ければ合格できるというわけではありません。
高得点を取るには、問題の本質をしっかりと考え、暗記した知識を使いこなさなければなりません。
このとき、力を発揮してくれるのがワーキングメモリなのです。
最近、この機能は脳に磁気刺激を与えることによって高まることが、
実験によって明らかになりました。
これについては、米国コロンビア大学とニューヨーク州精神医学研究所が発表した
論文を解説していますので、そちらをご覧ください。
入試に合格するための脳機能のアップが磁気刺激によって実現するもう一つの理由は、
ストレスが緩和することです。
筋肉は毎日、過酷に使っていると疲労し、徐々に発揮できるパワーが低下してしまいますね。
目には見えませんが、脳機能についても、これと全く同じなのです。
あまりに頭を激しく使い過ぎていると、ストレスが溜まってうまく働いてくれなくなるのです。
受験勉強は長くやればやるほど学び取れる量は増えますが、
だからといって、あまりに頑張りすぎると、ストレスが溜まって頭が働きにくくなります。
こうしてスランプに陥ったり悔しい経験が、受験生ならどなたもあると思います。
実はこの現象が最も起こりやすいのは、入試の本試験なのです。
何と言っても合否がかかっているので、本試験では脳は徹底的に頑張ります。
その結果として、脳に溜まってしまう疲労は、普段の勉強や模擬テストとは比較にならないほど
深刻なものになるのです。
こうして複数の志望校を受験しているうちに、ストレスのダメージが徐々に脳に及び、
気がついたときには得点能力が大幅に低下してしまっているというわけです。
受験生にとって憎っくき敵だといえる脳にたまるストレス。
これを極めて効率的に緩和できる手段が、他ならぬ脳の磁気刺激です。
磁気刺激を与える脳の領域やパルスの周波数を上手にコントロールすると、
たった30分間で受験ストレスは驚くほど改善するのです。
私は51歳になった今から振り返ると、やっぱり人生の中で最も楽しかったのは、
大学時代のキャンパスライフだったと思います。
かけがえのない青春を謳歌することは、人生を充実させる上でとても大事なことです。
だからこそ、受験ストレスによって浪人してしまうというのは、
是が非でも避けるべきでしょう。
そのために、脳の磁気刺激が大きな役割を果たしてくれると私は確信しています。